シラー2014
ここぞと狙い定めた長野県塩尻市・洗馬の地に育まれた、力強いシラー
2000年以降、日本で新しくできたワイナリーの数は約100軒。その多くが、異業種からワインの世界の入ってきた人たちが立ち上げたワイナリーです。
ワインをつくるには、当然ながらブドウが必要で、ブドウを育てる土地がワインをつくる土地にもなります。その土地を日本各地から探すのです。土地が手に入るならどこでもいいというわけではありません。つくり手たちは何を拠り所に土地を探すのでしょうか?
2012年にヴォータノワインを立ち上げた坪田満博さんの場合は“地質”でした。
「畑を探し始めたのが53歳の時でした。それだけに確固とした拠り所がほしかった。私の場合、とことん地質にこだわって候補地を探しました。これと思える土地に出会えなければワインづくりを諦めようとさえ思っていました」と坪田さんは振り返って話してくれました。
いまでこそ、ネットで日本全国の地質の様子が検索できますが、10年前はそれもままならず、坪田さんは、国土地理院の分室に出かけていって日本全国の地質図を入手します。ここぞと思う地質を見つけると、5万分の1の地図と照らし合わせて、その土地を訪ねていったそうです。
北は八戸から南は京都と奈良の県境まで、全部で18カ所の土地を見に行き、ようやく出合ったのが、長野県塩尻市の洗馬という字にある耕作放棄地。そこは奈良井川の河川敷で岩がゴロゴロしていました(ワインを育てるには痩せた土地のほうがいいのです)。ここだ!と閃いた坪田さんは、畑を拓くことを即決しました。奈良井川の上流の山々はジュラ紀の古い地層でできあがっており、河川敷にはそうした岩が砕かれて運ばれているのではないかと、坪田さんは思ったそうです。
そんな土地で生まれたシラーです。緻密で力強い味わいと長い余韻は、痩せた土地に生きるブドウの生命力を見せてくれているかのようです。
坪田満博さんほど、地質に注目して土地を選んだ人はほかにはいません。坪田さんは娘さん3人を育て上げてからワインの道に入りました。現在67歳。いま坪田さんのつくるワインは、赤、白いずれも、凝縮感と力強さをもっています。
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— 池田 薫 (@4YJO0BnZJ3ugTPV) 2018年1月4日