大きな地震が起こった後、その近くで比較的短期間のうちに続いて起こる地震のことを「余震」と呼んでいましたが、現在「余震」という言葉は、防災上の呼びかけ等において使われていません。
これには、2016年に発生した「熊本地震」が大きくかかわっています。
余震ってそもそもなに?
余震とは「最初に発生した大地震に続けて、その震源付近で起こるやや規模の小さい地震」を指します。
「余震」が「本震」を上回ってしまった熊本地震
しかし2016年の熊本地震では、最初にM6.5という規模の大きな地震が起きた後、その2日後にM7.3というさらに大きな地震が発生しました。
マグニチュードで比較すると、7.3-6.5=0.8の差ですが、そのエネルギーの差は約16倍にも達します。しかし、M6.5の地震直後、気象庁ではそれを「本震」とみなし「今後の余震活動に注意」と注意喚起を行っています。つまり「余震」が「本震」を上回るという事態が起きてしまったのです。
「余震」<「本震」のイメージから今後「余震」は使わないことに
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