https://www.wowapp.com/w/kaoru.ikeda/Kaoru-Ikeda

Utsuke Bron

Information Network

カモウォッチング探訪

f:id:kaoruikeda:20201213175140j:plain

さまざまな種が群れ集う冬の水辺。種類を見分けられれば親しみもぐっと増します

今年も早くも年の瀬が近づいてまいりました。12月は和風月名では師走。報道などで頻繁に使われるためにメジャーな呼称ですが、その意味はわかっていません。

今回は12月になると全国で目立ち出す北からのかわいらしい訪問者、カモについて取り上げたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬の水辺はカモたちの恋の舞台。まずは代表選手「マガモ

 

f:id:kaoruikeda:20201213175414j:plain

 

マガモ雄。何ともほれぼれする配色です

シベリア・オホーツクから飛来してくるガンカモ類の越冬地は主に東北南部以南の暖地で、冬から春のはじめにかけて、多くの水鳥たちが水辺を賑わせます。
留鳥であるカルガモ、国内で短距離の渡りにとどまる漂鳥のオシドリをのぞけば、すべて北方の大陸からの渡り鳥です。秋の終わりごろ、渡ってきたばかりのカモたちを見ると、おしなべて地味な羽色をしていて、一瞬「あれ?メスばかりなのかな」と錯覚しそうになります。多くの鳥たちは春から夏にかけて繁殖行動に入るため、オス鳥のきれいな婚姻色の羽色は夏前後に見られ、冬は地味な羽色になるのが普通です。

ところがカモの場合は北方の繁殖地で繁殖期が終わる夏ごろに地味な非婚姻色の羽衣(エクリプス eclipse)をまとい、その姿で旅立って日本にたどり着き、その直後から婚姻色の羽毛へと換毛がはじまるのです。カモ類は冬の時期に毎年雌雄のペアリングを形成する習性があり、冬が婚活期にあたるため、冬の到来とともに婚姻色に生え変わるのです。また婚姻色への換毛は、飛翔に不可欠な風切羽根もごっそりと入れ替わるので一時的に飛べなくなり、このため旅を終えた後に換毛するわけです。
ですから私たちは、日本ではカモたちのほとんどが繁殖しないにもかかわらず、オスのきれいな婚姻色姿を楽しめるのです。

さて、そんなカモたちの中で、毎年常に飛来数が多く、もっともよく見られるのがマガモ(真鴨 Anas platyrhynchos)です。カモ類の中ではやや大型の部類で、肉質も最上級のために古くから狩猟対象となり、また肉や卵を得るための家畜化も進められてきました。マガモが人間に飼われるようになり、飛翔能力をほぼ失くして羽色にも変化が生じたのがアヒルです。

マガモのオスの婚姻色は、メタリックグリーンの頭部に白い首輪、胴体はチャコールブラウンとオイスターホワイトにくっきり色分けされ、華やかでありながら落ち着いた雰囲気を醸し出し、ハイセンスなおしゃれ感は抜群です。アヒルにも受け継がれた明瞭な黄色い嘴はワンポイントでキュートさを加味します。
 
 
 

 
 
 
 
 
 

海にも川にも湖にも大進出。近年存在感を増す緋色のカモ「ヒドリガモ

 

f:id:kaoruikeda:20201213182226j:plain


 

f:id:kaoruikeda:20201204175615j:plain



 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

QUOINEX

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 

A post shared by kaoru ikeda (@ikeda.kaoru)