ウエストのサイズ調整からおしゃれまで、幅広い用途に使えるのがベルトです。
毎日使っているという人も多いと思いますが、直接手で締めるものなので、意外と汚れや手垢がつきやすい傾向にあります。
清潔な状態を保つには適切なお手入れが必要ですが、ベルトを自宅で洗濯することは可能なのか疑問を持つ人もいるでしょう。
今回はベルトを洗濯できるかどうかについて説明すると共に、ベルトの正しいお手入れ方法や、長持ちさせるためのポイントを紹介します。
ベルトは洗濯できる?
ベルトを衣類と同じように洗濯できれば手軽ですが、基本的に自宅で洗濯するのは難しいと考えておいた方がよいでしょう。
特に本革のベルトは水に弱いため、洗濯すると変形する、シミができる、湿気でカビが生えやすくなるなど、さまざまなトラブルが起こる原因となります。
そのため、ベルトは原則として洗濯せず、他の方法でお手入れする必要があります。
ただし、ベルトの素材によっては自宅で洗えるものもあります。
たとえば綿やナイロンなどを使用しているベルトは自宅で洗濯することも可能です。
ベルトを洗濯できるかどうかはタグに記載されている洗濯表示で確認できますので、家庭で洗濯できることを重視する場合は、ベルトを購入する際にきちんとチェックしておきましょう。
ベルトの正しいお手入れ方法
洗濯できないベルトは、素材に合わせて適切な方法でお手入れする必要があります。
ここではベルトの正しいお手入れ方法を主な素材別に紹介します。
■本革ベルト
本革のベルトは湿気に弱いため、まずハンガーなどに掛けて陰干しし、水分を蒸発させましょう。
直射日光やドライヤーの温風を当てたりすると、熱でひび割れが発生することがあるので要注意です。
水分を飛ばしたら、ブラシや柔らかい布を使ってベルトの表面に付着したゴミやホコリを取り除きます。
頑固な汚れは市販の皮クリーナーを使えば落とせますが、裏側が毛羽立っているタイプのものは表面にだけクリーナーを使用しましょう。
汚れを落としたら、保湿クリームを本革の部分に塗布していきます。
最後に、余分なクリームを拭き取ってから防水スプレーを吹きかければお手入れ完了です。
■合皮ベルト
合皮ベルトをお手入れするときは、水を含ませて固く絞った布などで表面の汚れを拭き取ります。
頑固な汚れは少量の中性洗剤を付けると簡単に落としやすくなります。
なお、合皮は本革のように保湿クリームを塗る必要はありません。
ツヤを出したい場合は合皮用のローションなどを薄く塗りましょう。
■布ベルト
布ベルトをお手入れするときは、ブラシでゴミやホコリを落とした後、水に濡らして固く絞った布などで表面を水拭きします。
汚れがひどい場合は、水を張った容器に少量の中性洗剤を溶かし、その中にベルトを入れて手洗いしましょう。
洗い終えたらよくすすぎ、タオルなどに挟んで水気をしっかり切ってから、風通しの良い場所で陰干しします。
■ゴムベルト
ゴムベルトをお手入れするときは、水を含ませて固く絞った布などで表面を水拭きします。
布ベルト同様、水洗いも可能ですので、頑固な汚れがついている場合は洗剤を溶かした容器の中で丁寧に洗いましょう。
タオルで水気を拭き取ったら、風通しの良いところで陰干しします。
直射日光の当たる場所に干すと、ひび割れや劣化の原因になるので控えた方がよいでしょう。
ベルトを長持ちさせるためのポイント
■1.水分を避ける
ベルトは基本的に湿気に弱く、水濡れしたまま放置すると、素材が傷む原因となります。
特に本革は、水濡れした箇所にシミができることもありますので、日頃から水分がかからないよう配慮しましょう。
■2.定期的にお手入れする
ベルトは、トップスから染み出た汗や手垢などで意外と汚れています。
汚れを放置していると、カビが生えたり、シミや黒ずみなどが発生したりする原因となりますので、定期的にお手入れする習慣をつけましょう。
基本は1シーズンにつき1回お手入れすれば問題ありませんが、夏など汗をかきやすい季節は1か月に1回くらいの頻度で汚れの具合をチェックし、必要に応じてお手入れすることが大切です。
ベルトは定期的にお手入れして良い状態をキープしよう
水洗いできるか否かはベルトの素材によって異なりますが、基本的に洗濯機で洗うことはできません。
特に本革は水濡れに弱いので、お手入れする際はなるべく水分を使わず、ブラシや水分を含ませて固く絞った布などを使って汚れを落としましょう。
仕上げに保湿クリームや防水スプレーを使うと、水濡れによるトラブル予防につながります。
他のベルトは本革よりも扱いやすいですが、それぞれの素材に合った方法でのお手入れを心がけましょう。